「遺伝子組み換え」とは、自然界では起こらない遺伝子操作をすることです。遺伝子組み換え食品とは、例えば魚の遺伝子がトマトに組み込まれたような食品のことです。親から子へと自然な形で受け継がれる遺伝子と、人為的に行う遺伝子は全く別のものです。
遺伝子組み換え作物は、育てる際に農薬をたくさん使わないといけないので環境を破壊します。食べると健康に悪影響がある可能性が高いと言われているので、私はこどもには食べさせたくないと思っています。
▲(こんな装備で育てる作物を食べるべきではありません!)
なんだか難しそうな「遺伝子組み換え」というテーマを、気軽に勉強できる映画があります。3人のこどもの父親であるジェレミー・セイファートが食産業の裏側を追うドキュメンタリームービー「パパ、遺伝子組み換えってなぁに?」です。
(公開は2015年4月。現在は全国各地で自主上映中。詳細は公式サイト、Facebookでご確認ください)
この映画を撮った監督が暮らすアメリカには、遺伝子組み換え食品の表示義務がありません。遺伝子組み換え食品を生み出したアメリカで、遺伝子組み換え食品の存在を知る人が殆どいないという事実は驚きです。
アメリカのように表示義務さえない国がある一方で(※バーモント州では2016年から表示が義務化される予定)、遺伝子組み換え食品の生産と流通が禁止されている国もあります。
日本では遺伝子組み換え食品の表示は義務付けられていますが、十分ではないようです。家畜の飼料、食用油、醤油など、加工食品の原料として使われる際には表示しなくてもよいことになっているからです。
▲(私は化学実験を受けたくありません)
食品表示ラベルの原料名の欄に、“遺伝子組み換えではない”と表示されていれば安心と思っていましたが、それだけでは不十分のようですね。こどもの食の安全は親が守らなければいけない!と改めて気づかせてくれる映画です。