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【サイン・看板】幼稚園で使われている「お城の複合遊具」をラッピングで再生

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これからWorksというカテゴリーで、PLACEのこどもまわりのデザインワークを紹介していこうと思います。まず最初はこちらの「デザインラッピング」。

つくし野天使幼稚園「Design Wrapping」

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こちらのお城の複合遊具の『塔』の部分には、以前は「お姫様」や「お花」「森の動物たち」がペイントされていました。最初のご依頼は「古くなったので塗り替えたい」とのことで、お姫様やお花などのイラストを描き起こしていました。

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でも、どうせ塗り替えるのなら全面的にデザインし直しても面白いのでは?と考え、白雪姫などのイラストと一緒に「まるごとデザインしてみませんか?」とご提案させていただきました。特にお城のイメージにこだわっているわけではないとのことでご了承頂き、こんなリクエストをいただきました。

「せっかくなので園のシンボルになるようにデザインしてほしい。こどもの想像力をかきたて、毎日見ていても飽きのこない、安心した空間をイメージできるもの。それらをふまえて自由にデザインしてください」

塔の高さは約5m、外周3m強。園の外からもかなり目立つ遊具です。デザインするにあたってまず考えたのは「毎日見ていても飽きない、安心した空間をイメージできるもの」という点。

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「飽きない」ということは、そこにある「風景」に違和感なく溶け込んでいる必要があります。それには「奇抜でないこと」「異物感を感じさせないこと」が大切だと考えました。さらに見るたびに何か新しい発見がある、そんなイメージでデザインさせていただきました。

2つの案をご提案し、最終的に選んでいただいたのは塔全体を『森』に見立てた案。パッと見『森』なんだけど、よく見るとキリンやゾウ、ワニといった大型の動物から、アリやバッタ、ダンゴムシなど、よく探さないと見つからないものまで、かなりの数の動物が『森』のなかに隠れています。

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「園のシンボルになるように」というリクエストに関しては、今回のご依頼内容にある「こどもの想像力をかきたて、安心した空間」という幼稚園の思いをデザインすることが、「園のシンボル」になるのだと考えました。

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これから先、卒園していったこども達、そして保護者の方々が幼稚園時代を思い出すときに「あの幼稚園、森の塔があったよね」と記憶のどこかに残ってくれるようなデザインになってくれていると嬉しいです。


本案件で使用したフィルムは、駅のホームの床面広告などにも使用されるもので、耐久性、耐候性にとても優れています。コンクリートやタイル、様々な素材の壁など、屋外の様々な場所に施工可能です。

また屋内でしたら玄関や廊下の床面などに施工しても面白いと思いますし、壁や天井、ドアなどへの施工も可能です。アイデア次第で簡単にたのしい空間を演出できる「デザインラッピング」に関してのご質問、お問い合わせは、こちらのコンタクトフォームからお気軽にどうぞ。

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森 行正もり ゆきまさ

デザイナー
P_TREE代表

神奈川県出身。97年から06年までオーストラリア、ケアンズで日本語情報誌のアートディレクターとして活動。帰国後はグラフィックやウェブデザインの他、遊具などのプロダクトデザインも手がけるなど、こどもまわりのデザインを得意とする。2013年2月、こどものあそび場をたのしくするメディアP_TREE(ピーツリー)を立ち上げた。執筆記事はこちら
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