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連載
ママのため息| マーフィー恵子

【第33回】スポーツ

ママのため息

息子は、小学生になったと同時に、兼ねてからの念願のフットボールチームに所属した。ここでは学校の部活とは違い、地域にいくつものスポーツクラブがあり、好きな所に入会できる。こんな小さい子が(彼はまだ5歳)…と思ったけれど、若き日をフットボールに費やした父親からは、さすがにカエルの子はカエルが育っていたのであった。

アンダー7というチーム(7歳以下)に入り、週に1回、夕方1時間半くらいトレーニングしている。タックルやパスやトライなどをシステマティックに練習していて、皆、ファイト満々。山に囲まれ、夕暮れのそよ風の吹くグラウンドはとても気持ちよく、ケアンズっていい所だなぁ、とつくづく感じたりする。

チームのロゴ入りショーツとソックスが支給され、最低2週間に1度は他のクラブのチームと試合。それで年間のメンバー費が70ドルとは安い。

息子のチームのコーチはまだ若く、いかにもフットボーラーだ。「コーチ、この間吐いた時に前歯がなくなっちゃったんだよ」と言うのを聞いて引いた私…。「フットボールしてると前歯が折れることも多いから、差し歯の人はざらだよ」と続けるダンナの言葉に更に引いた…。体当たり系のスポーツだから怪我が多いのだ。(ため息)

コーチの方々は皆、ボランティア。有資格者で、無償で子どもたちに教えてくれている。フットボールを愛していなければできないことだ。尊敬します。

試合は色々なグラウンドで行われる。ケアンズにこんなにグラウンドってあったんだ、と初めて気が付いた。年齢別の対抗試合が同時進行するので、毎回、どのフィールド?と思っていると何となくチームが集まってきて試合となる。日本だったら、きっと入口かどこかに対戦表とか、グランド番号と試合名とかが記載された紙が貼ってあると思う。10年以上住んでいてもまだ慣れないのは、そういう、何となく事が始まるというところだ。

練習を始めて2回目にいきなり練習試合をすると聞いて、「ルール知ってんの?」と聞いた私。「試合しながら教えてくれるんだよ」と息子。笑ってしまったが、何度かしているうちに確かに形になってきた。習うより慣れろという、シンプルなやり方が子どもには功を奏しているようだ。ルールは子ども用に多少アレンジしてあるものの、タックルしたり、全速力で走ったりなかなかのもの。

観戦者はピクニック気分で、お弁当や敷物などを持ってきて、好きな所に陣取って試合を見守っている。実にのどか。ケアンズは暑いので、傘をさしている人も多い。(日傘じゃない。普通の傘!) 

友人の子はライフセーバーに入っていて週末は海に出ているし、他にもバレーやサッカー、ホッケー諸々、親も子も熱心。ほとんどのファミリーの週末の1日は、子どものスポーツに費やされている気がする。こんな環境だから、オージーはオリンピックのメダル数も多いのかも、と思った次第です。

(リビング・イン・ケアンズ誌2003年5-6月号に掲載)

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マーフィー恵子

マーフィー 恵子Keiko Murphy

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オーナー

93年よりオーストラリア、ケアンズに在住。「ハートに響く異文化体験のトビラ」をモットーに、地元企業と日本人マーケットをつなげるPRやイベントを手がける会社 JC Creations を経営。1995年フリーペーパー「リビングインケアンズ」を創刊。2011年に出版事業は売却。2012年4月に地元の良いモノ・素敵なライフスタイルを紹介するセレクトショップ「パウチ」をオープン。著書に「家族でケアンズ最強ガイド」(講談社)がある。執筆記事はこちら
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