連載
ママのため息| マーフィー恵子

【第5回】ケアンズのコドモとレジャー

3日間にわたって催されたCAIRNS SUPA SHOW。
「おらが村にも祭りさやってきた」(←何弁?)という盛り上がりぶりで6万もの人が入場。仮設遊園地、出店、クラフトなどの展示、ファームアニマル…と、コドモが嬉しいものが目白押しの3日間だった。

遊園地もない。
象さんやライオンのいる動物園もない。
ではケアンズキッズたちは、どういうレジャーを楽しんでいるんでしょう?

ケアンズ在住6年のHさんは、6歳を筆頭に3人のお子さんのお母さん。
「そういえば、ケアンズって遊園地ないですね。子供達はフットボールとかローラーブレードとか、クリケットとか、外で遊ぶことが多いかな。あ、でもプレイステーションはケアンズの子もはまってます」

任天堂人気は全国共通らしい。

「うちは動物が好きだから、スミスフィールドのウールシェッド(※2001年に閉園)に連れていきます。いつもそよ風が吹いて気持ちいい所です。子供はあひるや牛と柵越しでもご対面できて大喜び。羊やカンガルー、コアラ、エミューがいる後ろのファームに入っても3ドルちょっと。これで何時間も遊べるんだからお勧めです」
と言うのは1歳半のお子さんのいるTさん。

動物と言えば、
「ワイルドワールド(現ケアンズ・トロピカル・ズー)はカンガルーに餌付けできるし広いし自然もいっぱいでウチの子は大好き。自由に遊ばせます。年間入場できるパスも30ドルで売ってますよ」
とMさんから教えてもらった。Mさんご一家はポートダグラスのハビタットにもよく週末に行くそうだ。

「鳥が飛んでいるから子供も楽しそうで。親もゆったりと朝食が取れるし、天気のいい日にドライブがてら行くのにいいですね」

ちなみに、朝食&入場料のセットで、大人2人で50ドルくらい。

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▲ケアンズでは、週末も野外で遊ぶことがほとんど。

もちろん、ピクニックやビーチや釣りに連れていくという声もよく聞く。ケアンズはお父さんが残業バリバリ、というライフスタイルの家庭は多くないので、コドモだけでなく、家族みんなで楽しむというレジャーが主流のようだ。

また、お金があまりかからないことも特徴。コドモを遊ばせるのにそんな大金払いたくない、という大人中心主義のお国柄がそうさせたのか。

今思うと、日本はコドモ天国!お子様が喜び、お金のかかる所がいっぱいあった。テニス、ビリヤード、釣り、ゴルフ・・・。日本ではとかくお金や手間のかかるレジャーもここでは安いし簡単だから子供のうちから気軽に楽しめる。

最後に、ケアンズは観光の町なんだから、たまには数あるアトラクションを楽しんでしまうのもレジャーのコツと見た。クルーズ、テーマパーク、その他、割とローカル割引があるものです。

結論…受け身なレジャーだけでなくて自然と一体になれたり、お金をあまりかけずに家族全員で遊ぶことが自然に身に付いていくケアンズキッズはラッキーだ!

(リビング・イン・ケアンズ誌1999年8月号に掲載)

マーフィー恵子さんの近況

「来週から子ども達と日本に帰国します!
 久々の日本のお正月が今から楽しみ。
 でも、冬服を持っていない私たち。。
 初日は重ね着で乗り切ります(笑)」

〈2013年12月〉

 

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マーフィー恵子

マーフィー 恵子Keiko Murphy

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オーナー

93年よりオーストラリア、ケアンズに在住。「ハートに響く異文化体験のトビラ」をモットーに、地元企業と日本人マーケットをつなげるPRやイベントを手がける会社 JC Creations を経営。1995年フリーペーパー「リビングインケアンズ」を創刊。2011年に出版事業は売却。2012年4月に地元の良いモノ・素敵なライフスタイルを紹介するセレクトショップ「パウチ」をオープン。著書に「家族でケアンズ最強ガイド」(講談社)がある。執筆記事はこちら
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