最近は皆、こどもの名前に凝るようだ。日本の育児雑誌を見ていると、私の世代には絶対いなかったような名前がたくさん(海と書いてマリンとか…すばらしすぎる)。
さて、オーストラリア人の夫との間に産まれた子供たち。周りを見ると、ケンとかリサとか、日本語でも英語でも通用する名前の子供が多い。漢字を当てることもできる優れものだ。
または英語の名前と日本語のミドルネームの組合わせ(これもハーフの子ならではの特権)、そしてオーストラリアにずっと住むからと、英語の名前を授かる子も多い。
ウチもそのクチなのだが、英語の名前に意味があるとは知らず、発音しやすくてゴロがいい…だけをポイントに決めてしまった。つまり短くて「R」や「L」と「TH」が入っていない名前を選んだ。だって我が子の名前を正確に発音できないなんて悲しいじゃないですか。情けないけど。
(そういえば、ある音をうまく言えなかったために、犬にさえ名前をいくら呼んでも振り向いてもらえなかった、という話も聞いた)
▲3つ違いの息子には「これから弟か妹が生まれるんだよ」とずっと話していて一緒に赤ちゃんのプレゼントを選んだりして、「いきなり感」がないように気を遣いました。
アルファベットには字画なんてないから、多分他のオーストラリア人が名前をつけるとき、サウンドは大事な要素だと思う。
よくショッピングセンターなどに出店している名前のコンピューター占い。綺麗な紙に名前の由来や意味、名前から察する性格などを3ドルくらいでプリントアウトしてくれる嬉しいサービスだ。これを読んで初めて息子の名「JAKE」は聖書のヤコブからきていることを知り、そして意味があることを知った。(敬虔なクリスチャンである祖母は喜んでくれたけど、単なる偶然)。
英語の名前をつけるのに悩んでいる人は、このコンピューター占いを利用してもいいのでは?
さて、英語の名前にも流行はある。例えば70年代ヒッピー全盛期には、「SUN」とか「EARTH」とか自然を名前にすることが流行ったらしい。
また、リチャードをリック、ジョナサンをジョン、エリザベスをベスなど愛称として縮めて言う人が多いが、最近はこの愛称の方を本名にする人が増えてきているのだとか。
また英語の名前にもおばあさんっぽいもの、例えばグレースとか・・・があるが、最近は逆にこれがトレンディになっているらしい。
2年ほど前のサイクロン「ジャスティン」がケアンズを襲った前後に産まれた子のほとんどがミドルネームに「ジャスティン(男の子)」や「ジャスティーン(女の子)」と付けられた。将来こういう子になってほしいという願いを込めて名付けるオーストラリア人は少ないのか?
改めて思う。両親の希望や愛情が凝縮された日本の漢字の名前は素適だ。
P.S. 息子のジェイクに漢字をあてたくて色々と考えたけれど、どれもイマイチ・・・。ある日友人が日本の人気DJ(?)の「J」は「慈英」と書く、と教えてくれた。これはうまい!でも「ク」にふさわしい漢字あります?ヤンキーっぽくない当て字があったら誰か教えてください…。
(リビング・イン・ケアンズ誌1999年6月号に掲載)
「ケアンズの学校はあと数週間でクリスマスホリデーに入ります。
そして来年1月からは新学年!
先日、息子と娘が共にアカデミックアワードをいただき、
それぞれの学校のセレモニーに参加してきました。
子ども達の努力や才能を讃えるって本当に大切だな、と感じた夜でした。
ダンスや音楽など、生徒によるパフォーマンスも盛り込まれて、
エンターテイメント性にも富んでいるところがオージーっぽかったです!」
〈2013年11月〉