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あそびから学ぶ運動生活| IkegamiTakeshi

【第5回】公園でのあそび~ジャングルジム編~

あそびから学ぶ運動生活

パイプの柱がつながっている遊具「ジャングルジム」。
公園にある遊具のなかで「ジャングルジム」は、子供の遊びの中で「思考」を鍛えることが出来る遊具として有名です。なぜ「思考を鍛える」と言われているか…。

ジャングルジムの中はランダムにパイプが繋げられています。
登るのか?くぐるのか?左回りまわるのか?etc

自由な発想で動き回れる事が出来る遊具だからです。
遊んでいる最中は、握力脚力※1)、判断力バランス力※2)、危機察知能力(頭をぶつけないか、足が届いているか?)、視覚※3)の部分において状況判断を養う事が出来ます。

小さい頃からジャングルジムで遊んでいると、脳の中の「思考」が活性化され、柔軟に発想する事ができます。私も小学校2年生くらいまではよくジャングルジムで遊んでいました。ただ、高い所が苦手だった為、側面をグルグル回っていた記憶があります。

高い所が苦手だった理由としては、「落ちたらケガをする」という危機感を、無意識のうちに認識をしていたのだと思います(いまだに高い所は苦手です。笑)

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複雑な形をしているからといって「どうやって遊ぶ?」と難しく考えず、あそぶ環境の中でいる事が大切なのだと思います。

最近は公園内での設置が減り、学校など校庭に設置されているケースが多いかもしれません。
「学校」というのは「教育」という意味合いがありますので、「思考を養う」という意味では学校のニーズに沿っているのだと思います。

昔からある「ジャングルジム」。教育の中の一つのコンテンツとして取り入れた人は凄いと思うし、昔も今も変わらず残されている「変わらないものを大切に」するという「心」を育てるメッセージにも感じます。
ジャングルジムを通じて、心も育っていくとイイですね。

次回は「広場でのあそび~ボール編~」をお送りします。
 

※1:手を握る力の事
※2:「危ない」と感じて、安全な行動に移す事が出来る事
※3:目から見る事
 

 
本コラムでは、「かならず・ぜったい」ではなく、ワンポイントを意識しながら、日常生活において「そうなのかもしれない!」考え方の選択肢を増やす場を読者の方と一緒に進めたいと考えております。これからもよろしくお願い致します。


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IkegamiTakeshi

Ikegami Takeshiいけがみ たけし

東京YMCA社会体育専門学校(現:東京YMCA社会体育・保育専門学校)を卒業後、ビル管理・商社勤務を経て、現在は就労まつわる仕事に従事。専門学校や病院で、就労する為のポイントや個別に生活リズムのアドバイス、その他、講演、コンサルティングetc 幅広く活動中。執筆記事はこちら
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