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連載
ママのため息| マーフィー恵子

【第31回】お誕生日

ママのため息

お誕生日。それは、子どもにとって特別な日。親にとっても、あの出産の日からもう●年経ったのか…ずいぶん成長したもんだ、と感慨深い日だ。今日は誰々ちゃんのお誕生日などと聞くと、その子のお母さんに、無事に成長してきて良かったですね~と言いたい気分。昔は全くなかった感情である。

そんな親の感傷とはまったく無関係に、物心ついた子どもの関心事はプレゼントとパーティーに集中する。今度のお誕生日は★★と●●と買ってね!とくったくなく言う。親になってみたら、ここまで無事育ってきたということで、自分たち自身にもご褒美にプレゼントを買いたいくらいだ。でも、子どもにプレゼントを買ってあげるのは楽しい。

お誕生会というのは、自分が主役の一大行事。ゲスト選びから、パーティーゲームから、場所から、招待状から、なかなか大変なのである。

子どもが幼稚園や学校へ行き出す前は、親同士の付き合いも割と密なのでパーティーを設定しやすい。「今度、××でパーティーやるから来てね」と言えばOK。内容、場所、呼ぶ人、全て親が計画しても文句なし。子どもは、何かよくわからないけど、色んな人が包みを渡してくれて、いい気分。いっぱい人がいて楽しいし、くらいのノリである。

私も去年はホームパーティーを開いた。恐竜のケーキがいい、という注文を出されて焦り、火山が噴火し、ティラノザウルスだのが乗っかているアイスクリームケーキをオーダーした。ささやかながら、風船で飾付けしたり、お土産をゲストの子に用意したりと前日も忙しい(質はともかく)。で、夜、私は果てた。いただいたプレゼントで息子と遊んだり、酒盛りしたりして1日楽しんでいたダンナを見て、自分も余裕を持つべきだなぁと思ったものである。

今年は、プレスクールに通い、息子にも自分なりの交友関係ができており、誰を呼ぶ、どこでやる、という問題でつまづいた。

普段、家に呼んで遊んだことのない子ばかりだし、こちらでは普通、誕生会と言うと親は子どもの送り迎えをするだけなので、プールで遊ぶ子どもの監視を1人でするのにもためらいがあった。最終的に家族だけで祝うことに落ち着いたけれど、息子は満足してくれたのでホッ。

最近、彼は逆にお呼ばれする機会が多かったのだが、マクドナルドやインドアプレイエリアなど、公共の場所でのパーティーが主流だった。これならば、遊び場所、食事、飲み物、パーティーリーダーも確保されているし、(マックなら手みやげも用意してくれる)、何しろ掃除しなくていいのが楽…。ホスト側が全員の費用を持つので、大人数呼べば数百ドルになっちゃうけど。

自分の小さかった頃をふと思い出し、お赤飯を炊いてくれたり、お料理からケーキ、なんと手みやげまで一つ一つ手作りしてくれた母の偉大さに改めて感服した私です。

(リビング・イン・ケアンズ誌2003年1-2月号に掲載)

マーフィー恵子さんの近況

「子どものバースデーに一生懸命だったころが懐かしいです(笑)
 先日18歳になった息子は、人生初のマイカーをゲットしました。
 買ったのがブリスベンという街で、今、ホリデーで
 ケアンズに里帰りするために2000km近い距離を北上中。
 時が経つと、バースデーも全然違ったものになりますね」 

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私は手作りできないので、
オーダーメイドのバースデーケーキの習慣は未だに続いています。

〈2015年11月〉

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マーフィー恵子

マーフィー 恵子Keiko Murphy

Pouch Quality Aussie Gifts
オーナー

93年よりオーストラリア、ケアンズに在住。「ハートに響く異文化体験のトビラ」をモットーに、地元企業と日本人マーケットをつなげるPRやイベントを手がける会社 JC Creations を経営。1995年フリーペーパー「リビングインケアンズ」を創刊。2011年に出版事業は売却。2012年4月に地元の良いモノ・素敵なライフスタイルを紹介するセレクトショップ「パウチ」をオープン。著書に「家族でケアンズ最強ガイド」(講談社)がある。執筆記事はこちら
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