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あそびから学ぶ運動生活| IkegamiTakeshi

【第8回】日常生活から工夫できる体力づくり 清掃 〜お風呂そうじ編〜

あそびから学ぶ運動生活

2013年最後となります。
年末を意識して前回に続き「清掃」の中から活用出来る、日常生活での動きから考える「体力づくり」をお伝えしたいと思います。

「お風呂掃除」から、真っ先に思いつくキーワードはなんでしょうか?

人それぞれだと思いますが、「すべる・危険・危ない」など、比較的ネガティブなキーワードが多いように感じます。

日常生活において「すべる」という場面は少ないと思います。例えば、スキー、スノーボード、スケート、雪が降った翌日の路面の凍結、などなど。

実は風呂掃除をしている際、滑らないように人は無意識のうちにある部分に力を入れています。それは「腹筋」と「背筋」です。

踏ん張ろうとして、下半身に意識が向いていると思いますが、体の中心である「腹筋」と「背筋」でバランスをとっています。

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「滑る=危ない(危険)」と意識をさせるには、幼少期(2~12歳)に経験をさせておく事がよいと思います。体力もあり活動も活発である時に「危ない(危険)」を意識させる事も体力づくりには大切なポイントです。

その他、滑るタイルの上で「踏ん張る」事も下半身を鍛えます。イメージとしては「筋肉をつける」というより、「筋肉の柔軟さを身につける」という感じです。
何気ない動きかもしれませんが、体にさまざまな刺激を与えておく事で、丈夫で健康な体になっていきます。

歳を取ると「怪我をしやすくなる」と言われますが、実は、こどもの頃から「お風呂掃除」を通じて体力をつけておくことで、結果的に体の老化も遅れて怪我をしにくい体になっていきます。

この季節は寒くて、水に関する掃除は気が引けてしまいがちですが、ポイントを意識して行う事で効果的な体力づくりにつながると思います。

掃除を通じて体力をつけて、良いお年をお迎えください!

次回は「冬の遊び 凧揚げ編~」から学にます。
 

 
本コラムでは、「かならず・ぜったい」ではなく、ワンポイントを意識しながら、日常生活において「そうなのかもしれない!」考え方の選択肢を増やす場を読者の方と一緒に進めたいと考えております。これからもよろしくお願い致します。


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IkegamiTakeshi

Ikegami Takeshiいけがみ たけし

東京YMCA社会体育専門学校(現:東京YMCA社会体育・保育専門学校)を卒業後、ビル管理・商社勤務を経て、現在は就労まつわる仕事に従事。専門学校や病院で、就労する為のポイントや個別に生活リズムのアドバイス、その他、講演、コンサルティングetc 幅広く活動中。執筆記事はこちら
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