連載
ママのため息| マーフィー恵子

【第25回】プール遊び

今年のケアンズの夏は酷暑だ。自然とプールに入る機会が増える。4歳の息子は、今まで浮き輪に頼っていたが、ある日急に顔を水につけて泳ぐことに興味を持ち始めた。毎日続けるうちに、ずいぶん上達して、今では数メートルばた足で泳げるように。

ところが一つ困った問題が出てきた。今まで長男が浮き輪に入っている間に、娘(1歳になったばかり)を支えて遊んでいたが、それができないのだ!

上の子のばた足を手伝ってる間に、下の子がプールサイドによじ登ってジャンプしようとしたり。2人目は、上を見て何でも真似しようとし、怖さ知らずで私が怖い。「あんた、まだ赤ちゃんなんだから、それ無理だよ」と言っても通じるわけがなく、1人でアタフタしている。

プールをデザインする時、もっと浅い部分を作れば良かった。(うちのプールは片側が深さ150cm、もう片方は200cm)今更どうにもならず、早く1人で泳げるようになってくれ~と祈るだけだ。

ダンナが2人の子と遊んでいるのを見ると、抱っこして一緒に飛び込んだり、投げたり。見ている私は引いてしまうが、子どもは楽しそう。下の子も、潜っちゃっても笑ってる。強者だ。

昔、上の子をベイビースイミング教室に連れて行っていたのだが、赤ちゃんを潜らすことにどうしても抵抗を感じて止めてしまった経験がある。私が怖いと思ってるのが赤ちゃんに伝わるから、教室へは行かない方がいい、という結論に至った。なにをかくそう私は小学校から大学まで水泳の授業に2度くらいしか出たことがない。(自慢にならない)

mama25
▲ビーチも家から近く、水遊びは生活の一部?

余談になるが、今年の夏に日本に滞在した時、久々に公共のプールへ行った。公共とは言え、インドアで素晴らしい設備。流れるプール、滑り台、スパ、ラッププール、更衣室はドライヤーやメイクルーム付き、と何でもあったが、とにかく参ったのは貼り紙の多さ。

「くつはここでお脱ぎください」「プールへ入る前は消毒液の中をお通り下さい」「ここで水着を乾かして下さい」「このロッカーにはタオルだけを入れて下さい」…..。読んでるだけで疲れた。日本は人数が多いから規制を設けないと色々大変なんだろうけど。

コインロッカーは最新式で、鍵がかからず。2時間という制限つきだから、更衣室で無駄な時間を費やしてる場合じゃない!とあせる。

一定時刻になると監視員が水中を点検するためにみんながプールからあがったり、プールに入る前に準備運動をしたり、息子の目には色々と不思議な点が写ったようだ。おじいさんがそろって、水泳キャップをかぶっているのも驚いていた。

確かに、好きな時間に洋服をぱっと脱いで、ジャブン!とプールに入って、という習慣がついている子どもには、日本のプールの光景は不思議がいっぱいかも。ケアンズの子育ては気を遣うことが少なくて私向き、と思ってしまった。

p.s. 私たちが行った日本のプールは、オムツの子はプール立入禁止。代わりにプレイルームという冷房の利いた遊び場があったけど、ちょっと可愛そうでした。一方、先月行ったゴールドコーストのテーマパークのプールは、どこも赤ちゃんもバリバリ水に入っていて。うちの子も、使い捨て水泳用オムツ(これは優れもの!)をつけて、張り切って1日中水の中で過ごしました。

(リビング・イン・ケアンズ誌2002年1-2月号に掲載)

マーフィー恵子さんの近況

「今度、娘のハイスクールで、インフォーマルというパーティーがあります。
 女子校なので、皆どんなドレスを着ていくかで盛り上がっているよう。
 バッティングしないように、Google+を使って
 ドレスの写真を見せ合い、コメントを付けているところが現代的!
 (年齢的にfacebookはまだダメだけど、instagramは流行ってるみたいです)」

〈2015年6月〉

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マーフィー恵子

マーフィー 恵子Keiko Murphy

Pouch Quality Aussie Gifts
オーナー

93年よりオーストラリア、ケアンズに在住。「ハートに響く異文化体験のトビラ」をモットーに、地元企業と日本人マーケットをつなげるPRやイベントを手がける会社 JC Creations を経営。1995年フリーペーパー「リビングインケアンズ」を創刊。2011年に出版事業は売却。2012年4月に地元の良いモノ・素敵なライフスタイルを紹介するセレクトショップ「パウチ」をオープン。著書に「家族でケアンズ最強ガイド」(講談社)がある。執筆記事はこちら
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