今回からは、広場(公園)から離れ、日常生活での動きから考える「体力づくり」を考えていきたいと思います。
何年か前に知ったのですが、さいきんは「掃除が出来ない」という人が増えているようです。原因は様々ですが、「親任せ」や「清掃便利グッズ」の普及など、時間をかけずに楽に行えるという側面があると思います。(我が家にもルンバがあります・・・)
少し前まで、床の掃除といえば「雑巾がけ」でした。雑巾がけをする際は、「両手の握力」を使って雑巾をねじるようにして絞ります(厳密には肘の辺りから使います)。
普段の日常生活では「手首辺りをひねる」という動作をすることはあまりないと思いますが、雑巾がけをすることによって、そういった動きをする機会ができます。
体の中には、骨と骨が繋がってる「関節」と呼ばれる部分がありますが、「手首をひねる」という動きは間接を柔らかくしてくれる作用もあります。関節が柔らかいと「怪我をしにくい」体になります。※怪我をしにくいという意味は「軽症で済む可能性が高くなる」という事です。
学校での雑巾がけは、両手をついて、友達と競争しながら廊下を掃除していたと思います。そのとき、「両手で体を支える力」「床を蹴る力」など、知らないうちに体育の授業とは違う形で、体力づくりが行われています。
また、掃除を続けると視野も広がり細かい部分まで「気がつく」力も磨かれていきます。例えばですが「隅っこの汚れが上手く落ちない」といったとき、
①道具を変える
②手の動きを帰る
③持ち方を変えてみるetc
などいろいろと試してみると思いますが、これが「気がつく力」です。
掃除の中でも、一つひとつ行動を意識して見てみると、知らず知らずのうちにトレーニングを行っています。便利グッズも上手く活用しながら、掃除を通じて体力づくりを行ってみてください。
次回は「清掃〜お風呂そうじ編~」から学びます。
本コラムでは、「かならず・ぜったい」ではなく、ワンポイントを意識しながら、日常生活において「そうなのかもしれない!」考え方の選択肢を増やす場を読者の方と一緒に進めたいと考えております。これからもよろしくお願い致します。
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